高校出前講義
出前型ダイバーシティ入門講義
大分県南の佐伯市市民向けの「さいき城山ホール」で高校一年生、保護者、教諭向けの「ダイバーシティ推進講座(リケジョ推進を含む)」を実施しました。参加生徒の総数は187名で、その中で「女性」と回答してアンケートを提出したのは61名でした。保護者は115名、教諭は7名でした。
内容は、①社会のダイバーシティ推進状況、②大学の女性教員による文理融合系学部での研究紹介、③女性大学院生による自身の歩み、研究紹介と今後の進路の話、④理工学部就職担当教員による大学から社会人になる現状、そして⑤希望する生徒さんと女性大学関係者との懇談を行いました。懇談の最後には、笑顔で話が弾んでいる状況で終わっています。
参加された高校の先生からは、次の様な感想をアンケートで頂いています。
- 体験できること、実物に触れられること、が、参加生徒の満足度を高めたとお見受けしました。
- 最後の座談会では高校生と先生方の距離が近く、話しやすかったのではないかと感じました
- ある講義では、講義後に生徒から個別質問が出ていて、素晴らしいと思います。
- 参加者の体験は重要だと実感する。楽しい、難しいなど体験に感情が伴わないと真剣に考えないため。
また、保護者からの次の想いをアンケートに記載して頂きました。
- 自分が大学へ行く頃には、耳にしたことのない「ダイバーシティ」についてよく知ることが出来、今子供達に求められている社会なのだと学ぶことが出来ました。
- ボランティア活動などを通して積極的にダイブして欲しいです。
- 現役の学生の話を聞くことができ、理系学部について身近に感じることができた。また文理融合学部に関して、初めて内容を知ることができ、とても興味深かったです。
- 大学院生の話がわかりやすく参考になった。今後、短くてもいいので他の大学生の進路や1日の流れを聞いてみたいと思った。
- 実際に学生さんの声が聞けてとても良かった。話が聞き取りやすく分かりやすかった。ありがとうございました。
- 今現在の最新情報を知ることができました。なかなかこんな機会はありませんので、大変勉強になりました。ありがとうございました。
- 生涯年収等、具体的な数字が出てきて分かりやすかった。理系の就職で女子枠がある等、知らない事が知れて良かった。
- 子供が今日考える場になったら嬉しいです。
また、厳しめのご意見もありました。
- なぜ理系進路選択支援なのか?ダイバーシティと言って男だから女だからということに違和感がある。理系でも文系でも子どもにとって最良の進路選択をしてほしい。
- 文理どちらでも、女性の社会での活躍≠子育てではなく、どちらもしやすい社会にするには、男性の意識改革が必要だと思います。
- 女性枠をつくると全体のレベルが下がるので、女性女性というのは反対です。日本においては女性差別などおきておりません。わざわざ女子にがんばれ!というのではなく平等に競争すればよいと思います。家事育児も立派な女性の仕事です。そこを否定するのは少子化をすすめることにもなります。専業主婦になりたい人もたくさんいます。女性に聞くと、次の人生も女性に生まれたい人は多いとか、今が幸せだということ。仕事して活躍することが女性の幸せというような考えをおしつけるのはやめてほしいです。
このような取組を今後も継続していきます。出前講義のご要望があれば、是非、ご所属の学校の先生へ要望して頂き、本事業の担当(理工学部総務係)までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
2023/10/20 理工学部 生命・物質化学プログラム 教授 石川記載