竹と牛乳を原料とする生分解性複合体で発見された"協同的疎水化"に関する学会発表で大学院生が受賞
理工学部・応用化学系クラスターおよび先端技術・GX研究センター 衣本研究室では、竹を原料としたセルロースナノファイバーの製造プロセスを確立し、その特性評価ならびに応用展開を推進しています。近年は、宇宙機材料、ガスシール材、化粧品用途に向けた研究が進行中です。
当該研究室では、竹由来セルロースナノファイバーの生分解性と高強度特性を活用する複合化技術にも注力しています。この取り組みの一つに、牛乳に含まれる主要タンパク質の一つであるカゼインとの複合化があります。そして、牛乳由来カゼインと竹由来セルロースナノファイバーを複合化すると、両単体より高い撥水性を示す"協同的疎水化"現象を、同クラスター・守山研究室と共同で発見しました。この複合体は、土に埋めると分解される"生分解性"も持ち合わせます。
この科学的発見を、本年12月12日に、東京都市大学世田谷キャンパスで開催された第63回高分子と水に関する討論会にて、同研究室所属の博士前期課程生の李 新宇さんが発表し、学生奨励発表優秀賞を受賞しました。
なお、本研究発表の一部は、国立大学法人大分大学学長戦略経費の助成を受けたものです。
〇学会名 :第63回高分子と水に関する討論会(2025年12月12日)
〇発表題目:カゼインー竹由来ナノセルロース生分解性複合体の協同的疎水化
参考URL:https://member.spsj.or.jp/event/index.php?id=774
〇学生名 :李 新宇

開発された"協同的疎水化" 李 新宇さん
を発現する複合体シート 「歴史ある討論会にて優秀賞を頂くことができ、
光栄です。この経験を励みに、今後の研究活動
に一層精進いたします。」
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