米国ミシガン大学のYue Fan准教授およびテネシー大学Takeshi Egami教授と本学理工学部共創理工学科自然科学コースの岩下拓哉准教授との共同研究チームは，ガラスの安定性に関わる冷却中の非平衡な挙動をシミュレーションとモデリングにより明らかにしました。
　本研究成果は，2017年5月19日にNature Publishing Group のオンラインジャーナルである Nature Communications で公開されました。

　ガラスは，古代オリエント時代から現代に至るまで5000年近く使われており，私たちの生活に欠かせない材料と言えます。この間，さまざまな材料や製法により，非常に多くの種類のガラスが開発されてきましたが，実は，物質が「ガラス」になる過程で，構造にどのような変化が起こるのかは解明されておらず，物理学の未解決問題の一つとして挙げられています。
　今回の岩下准教授らの研究は，これまでとは全く違う視点からのアプローチにより，この問題を解明につながるモデルを導き出すことに成功しました。

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